輝け!五十路男!〜五十代からの「包茎手術」挑戦記〜

お仲間必見!男50代 これから包茎手術に挑戦します

遂に、遂に!三十余年越しの勇気を振り絞った日

遂に、切った!

切り終わって、ぐったりベッドに横になったまま、先生に切り取った皮をピンセットで拡げて見せてもらった時、見た目は相当エグいものではあったが、なんか愛おしい気持ちと、遂にやった、という気持ち、さらに、切ることを悩み始めてからの30数年のシーンが一気に走馬灯のように思い出された気がして、胸がジーンと熱くなった。

30余年の走馬灯

私はこれをやろうとしていたのか。とても恥ずかしいことだけれど、三十年以上もの間、「切らずに包茎を治す」ありとあらゆるものを試したことを思い出した。

シリコンの輪っかみたいなものとか、なんかサイボーグみたいなものを装着するやつとか、一度だけ特殊な変なパンツも買ったっけ。透明の傷テープのようなものを貼って試したこともあったっけ。今思えば、そんなもので治るわけないのに、そしてその時はそれもわかっていたのに、そういうインチキ商品を買っては捨てて、それを何度も繰り返した。

そして何度も手術を考え、カウンセリングを受けては、やたら失敗の情報が溢れかえる中、また、行ったいくつかのクリニックが、医師と称するいかにもちゃらそうな、胡散臭いニイちゃんがやっているところで、こんなやつらに失敗されて人生台無しにしたくないと、怖くなって諦めたっけ。

そして、仕事中にトイレで見栄剥きをしても、すぐにぬるっと全部被っちゃったことがパンツ越しにわかり、次にトイレで出した時は臭うし、仲間と風呂に行くのも情けないし、とても嫌な思いをしたこと。そして、何より昔の彼女の前でも今の妻の前でも男らしくいたいのに、小学生のようなものを晒す情けなさ。私にとっては、はっきりいってQOLに影響する問題が30余年も続いていたのだった。

運命の日。新幹線に乗って・・・

きょう目指した泌尿器科は、ある地方にある。新幹線に乗り、田舎の駅でおり、そこからカーシェアで向かった。「応援するよ」と言ってくれた妻と一緒に。

受付の時間まで、近くの喫茶店で過ごしたが、この時間のなんと重苦しかったことか。「今日は新しいお誕生日みたいじゃない?」と笑顔で励ましてくれる妻の前でも、緊張は隠しきれなかった。やっぱり怖くて仕方なかったから。

茶店の窓の外に広がる田園地帯に、そのクリニックはある 

意を決して、手術台に乗る

妻に手を振って診察室へ。先生の話を5分ほど聞き、承諾書にサインをする。もう前回聞いて頭に入っているので、簡単な儀式だった。

そして、手術台へ。

痛みはほとんどなし!?

その後の詳細は、実はよくわからない。

それは、まず第一に、痛みがほとんどなかったから!勃起をさせるための注射を打った時は、打ったかどうかわからない程度。その後の麻酔もちょっと痛いだけ。そして、切っている時にいたっては、電気で止血をしている時に、確かに聞いていたように少しものが焦げた匂いがしたような気がしたが、大してせず。その後、一針一針縫っている時も、ほとんど痛くなく、チクっと感じた後、追加の麻酔で全く痛くなく。なので、よくわからないのだ。

予防接種でさえ、看護師に「痛くないようにお願いします」などと言ってしまうぐらい、情けないほど痛みに弱い私は、ずっと意識をして深呼吸を繰り返していた。そして、いつ痛みがきても大丈夫なように構えていた。相当無駄に力んでいたことと思う。でも、ひょっとしたら寝ちゃえたかも、という程度の痛みの少なさだったのだ。歯医者さんの治療の方がよほど痛い。

そうした中、先生は、黙々と手術を続ける。要所要所で、「今、○○が終わりました」などと言ってくれるだけだが、私は、彼のことを「スーパードクター」だと信じて任せる気持ちだけはあったので、その無口さが不安になることはなかった。

丁寧な手術

時間は、どのくらいだろう。皮を切るのに20分ぐらい、その後の縫い合わせに1時間ちょっとかかっていたと思う。この医院では、他院に比べて時間をかけて丁寧に縫うことをウリにしていると聞いていたので、縫う時間が長いことは、この後の安心への近道だと思って、怖いことは怖いものの、ある意味安心をして終わるのを待っていた。

そして、「はい。終わりましたよ」

この一言でどんなに楽になったことか。その後に、冒頭の、切り取った皮を見せてもらったのだ。

さて、ムスコはどうなったか・・・縫った後をちらっと見たが、すぐに包帯を巻いてしまい、今この深夜に至る。なので、まだちゃんと見ていないのだ。なので、まだ自分が包茎でなくなったのだという実感は、まだ湧いていないのが正直なところ。

 

ここに包帯は人生初。晴々しさ半分、術後の不安半分

明日は、初めて包帯を取り、消毒、軟膏塗り、そしてまたぐるぐる巻き、を自分でやることになる。

きょうはとりあえず、これでおしまい。

ちなみに、痛みは大したことない。ちょっとヒリヒリはするけれど、切ったんだから。そりゃあ、当たり前だ。とりあえず出血を早く完全に止めて(今のところ包帯には滲み出ていないが)、その後の腫れや内出血を乗り越えていかねばならないのだ。早く寝て英気を養うことにする。

 

嬉しい応援

妻の愛情・応援以外にも、きょうは実はよいことがあった。

まずは、前に紹介した、同じクリニックで手術をしたメール仲間の「同志先輩」から術前に応援メッセージをいただいたこと。ここまで支えてもらった。そして、これから術後の不安もアドバイスをいただこうと思っている。お会いしたこともない人から、こんなに親切にされるとは。

そして、このはてなブログで言葉を交わすようになり、今回も直前にコメントをいただいたまきまいさん。私の術前の不安を感じ取ってくださるような優しい言葉に、本当に癒されて、力をもらいました。心からお礼を申し上げます。こちらもお会いしたこともないのに、心を通わせていただいて、素敵な出会いに感謝しかありません。

 

私と同じ悩みを持ち、このブログに目を止めていただいた方も、ぜひお仲間に。私も少しでも他の人の役に立ちたいと、こんなに思うとは思いませんでした。

 

明日から毎日使います・・・