
「画面の向こう側の貴方が健やかでありますように」
-- 私の好きなブロガーさんの、素敵な言葉だ。
実は、自慢ではないが、私も会ったことのない人に対しても、同じように思うことがあり、そういう思いで文章を書くこともあることに気がついた。この包茎手術ブログを書き始めた時も、自らの問題として悩みながら参考に読んでくれるかもしれない人に、そういう思いを抱くことがあった気がする。
いや、これって、私が自慢するようなことじゃなくて、きっとどんな人にもあることかな。でも、あらためて、こうやって言語化をされて目にすると、大事な発想だなと思う。想像力を発揮した、相手を思いやる力。
文章であれ、口頭であれ、言葉って、本当にいい。
私は、今でこそありがたい平穏な日々を過ごさせてもらっているが、公私共に本来なら一番充実した時間が過ごせるはずの30代、40代を、もがき苦しみながら駆け抜けた。今も大きな喪失感などもあるけれど、第二の人生を歩んでいる。駆け抜けることができたのは、多くの人から素敵な言葉をたくさんもらったからだ。綺麗事ではなく、本当にそうだった。本当に辛かったな。そして、本当にありがたかったな。今、穏やかな気持ちで振り返っている。
”ポジティブな気持ちから書いたものであれば、楽しい”
なるほど、と思う。自分も今ならば、ポジティブに過去の悶絶した日々を綴ることができそうだ。家庭の崩壊、生き別れ、仕事での冤罪と、真実と尊厳を勝ち取るための、”勝てないが闘わないと負ける”闘争・・・苦しいことがこれでもかと同時に襲ってきたあの頃の話も、今では言語化できると思う・・・し、やってみたいとも思う。そう、読むことともに、書くことがとても楽しいと思っている。
このはてなブログに書いて、一人であれ複数であれ、はたまた誰も読んでくれなかったとしても、人に届け、また逆に人の記事を読むことがこんなに楽しいとは思わなかった。偽らざる気持ちだ。
ところで、私も、そのブロガーさんの表現を少し借りると、陽キャでキラキラした日常を送るタイプではないし、それを装う必要もない。
でも、この前、清々しい気持ちになることを、ひとつ覚えた。
キャンプだ。何もサバイバル的な本格的なものではない。仲間たちとワイワイやるものでもない。少し前に流行ったソロキャンプでもない。夫婦二人で、休日の昼間の数時間だけ、”小”自然で、ただ、ゆっくりするだけのものだ。
何がきっかけだったか、思い立って数千円のテントを買った。ポップアップテントといって、小さな薄い円盤だったものが、すぐにポンっとテントに早変わりする。それを海辺に張り、近くを飛ぶ飛行機を眺め、テントの中で寝転ぶ。まだ猛暑、酷暑になる前の5月の爽やかな風もあり、実に気持ちの良い時間になった。
思わず、次の日には、これまた数千円の、少人数用のBBQセットを買った。炭も初めて買って翌週試した。肉も野菜も、炭火で焼くとこんなに美味しいのかとあらためて実感。
それだけだ。
でも、テントの中に吹き込む爽やかな風とともに、普段の疲れがスーッと抜けていくのがわかった。仮にひとりでも、これはいいなと思った。テントの中でセックスしたいな、とも思ったりもしたけれど。
誰にでも大事な場所を、大事に使う
ちなみに、今回行った公園は、トイレも、いい。
芝生と対岸の飛行機が眺められる、まるでバーのカウンターのようなスペースが、トイレの建物の中のど真ん中に、どーんとある。(冒頭の写真)
こんなオシャレなトイレだからか、誰も汚く使わない。実際、同年代と見えるおじさんが、そのカウンターに座り、爽やかな顔で外をぼーっと眺めていた。トイレの中から、おじさんが外の景色をゆったりと眺める光景。トイレの、ではなく(笑)芝生の匂いと潮風だけを感じながら。
本来、排泄をするのが目的な場所を、素敵に使うことは素晴らしいと思う。オシャレトイレに力を入れていたのは渋谷区だったか、映画にもなったりしていたけれど、人間の誰もが絶対に必要な場所を大事に使わなくてどうする、といつも思う。
でも、究極は、「かわや」の言葉通り、大自然の中で、真っ裸で、川の上とかで用を足すことほど気持ちよいことはないだろうな。
もっと知りたい、もっと知ってほしい・・・
まあ、トイレの話はさておき、残りの人生は、少しでも健やかな時間を過ごしたいと思う。
その健やかさは、別にこんな清々しいキャンプじゃなくてもいい。嫌なことがあっても、それを知恵で乗り越えるポジティブな気持ちがあれば、十分健やかだ。いや、愚痴ったり、嘆いたりできる相手がいるだけでも健やかな気持ちになるかも。
これからも、文章を書いて、読んで、「健やかに」生きていこうと思っています。不安も、怒りも、悲しみも、笑いも、全部あってこその健やかさ。私の色々な葛藤も、本当はもっと書いて伝えたいし、読んでくださるあなたのストーリーも、もっと知りたいです。すぐに横にいて双方向で話せるわけじゃないからこそ、ひとつひとつの言葉のやりとりが、貴重で、楽しい。
あなたも、自分も、健やかなれ!
そして、紡ぎ出す言葉が、いつまでも双方向でありますように。
